fhána blog

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佐藤です。

いやはや、TVアニメ「天体のメソッド」、いよいよ放送開始しましたね。
ご覧になって頂けましたでしょうか?

第一話からして、めっちゃ泣けました。。
シナリオも、絵も、劇伴も、素晴らしいですね。。

昨日は、fhána 5thシングルにして「天体のメソッド」ED主題歌「星屑のインターリュード」のシングルのマスタリングでした。
今回も益子樹さんに高密度でツヤツヤな音質に仕上げて頂きました。

 

そして、マスタリングが終わるやいなや、fhánaメンバー全員で映画館、もとい「輝きの向こう側」に向かいました。
そう、アイドルマスターの劇場版をみんなで見たのでした。
そしてこの映画が終わるのが、なんと22時10分。

終わった瞬間、ダッシュでタクシーに乗り込み、ファナスタへ移動…!
22時30分からはみんなで「天体のメソッド」第一話を見たのでした。

 

そして23時からはOP主題歌を担当させて頂いた「ウィッチクラフトワークス」の再放送。

 

さらに!24時には、「星屑のインターリュード」の先行配信がiTunes storeでスタート。

今日マスタリングしてその日の夜にすぐ配信。
ものすごいスピード感、「スピードの向こう側」でした。
(アラサー、アラフォー世代には、スピードの向こう側が何か知ってると思います… “!?” )

 

というわけで、「星屑のインターリュード」の先行配信始まっておりますので、是非ダウンロードしてくださいませ!
ちなみに新しいアーティスト写真も公開されました。星屑っぽさあります!

 

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iTunes store
https://itunes.apple.com/jp/album/stardust-interlude-ep/id926108885

TVアニメ『天体のメソッド』ED主題歌シングル
「星屑のインターリュード」

LACM-14279 / 1,300円 (税抜)
2014.11.5 on sale

01. 星屑のインタリュード
02. ソライロピクチャー
03. 星屑のインターリュード (Avec Avec “twilight town” Remix)
04. 星屑のインターリュード (Instrumental)
05. ソライロピクチャー (Instrumental)

 

さらにさらに、JOYSOUNDにてカラオケ配信スタートしました!
歌いまくってください!

■JOY SOUND
http://t.co/o4Busmzztf


 

そしてさらに!
fhánaグッズの通販サイトがオープン致しました!
オープン記念としてサイトにてご購入の方にもれなくfhánaステッカーをプレゼントさせていただいております。
是非チェックしてみてくださいませ!

■fhána オフィシャルショップ
http://t.co/NVgG37kxLl


終わりだよ〜

佐藤純一

2014/09/30

秋の到来…

佐藤です。

この夏は立て続けに沢山のフェスやイベントに出演させていただきましたが、それも一段落。
と同時に、気温もぐぐっと下がって過ごしやすくなりました。

終わりがあれば、始まりがある。
別れがあれば、出会いがある。
夏が終わり、秋が始まる…。

秋といえば、秋アニメ!
「天体のメソッド」がいよいよ10/5から放送開始されるので是非御覧下さい。

いま、ソフマップ秋葉原本館の壁面に乃々香、ノエル、柚季、こはる、汐音が登場中です。

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「天体のメソッド」EDテーマの「星屑のインターリュード」は、曲自体は完成しているのですが、そのカップリング曲を作ったり、新しいアーティスト写真を撮影したり、Music Videoの打ち合わせをしたり、さらなる新曲を数曲並行して進めたり、ラジオの収録をしたりと、大変忙しい日々を送っております。

という感じで、日曜日に新しいアーティスト写真の撮影を行ないました。
広いスタジオ!朝早い!

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ちょっと趣向を凝らした写真を撮影しました。
星屑感あります。お楽しみにです。

そして、撮影後にはそのままスタジオでMusic Videoの打ち合わせ。
こちらも、今までにないビデオになりそうで、僕たちも楽しみにしております。

さらに、打ち合わせ後は、ランティス地下のスタジオに移動して、新曲のレコーディング。

その合間に、このまえ誕生日を向かえたケビンの誕生祝いを行ないました。
毎回、メンバーやプロデューサーさんやマネージャーさんなどの誕生祝いを、サプライズで行っているのですが、毎回やってれば流石にバレるだろうと思いきや、けっこうみんな忘れてるようで驚いてます。僕もサプライズ祝いをされたとき、完全に忘れていて超驚きました。

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というわけで今回もサプライズ成功の運びとなりました。

ホワイトハウス・コックスのキーケースをプレゼント。
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これは一体…?

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レコーディングが終わり、気がつけばもう夜も遅くに…。

 

早朝から撮影、夜までレコーディングでクタクタになりながら帰宅したのですが、運悪く超満員電車でした。

ギュウギュウで身動きが取れないなか、ケビンの眼前に、つり革をつかんで腕を上げた疲れたサラリーマンらしきおっさんの脇の下が…。

まったく動けず、避けることも、顔を背けることも出来ず、おっさんの脇の下の匂いを強制的にかがされるケビン氏。

せめてもの抵抗で目を瞑るものの、傍目には、脇の下の匂いをかいで恍惚としているようにしか見えませんでした。

 

終わりだよ〜

佐藤純一



こんばんは。佐藤です。

fhána4thシングルにして、TVアニメ『僕らはみんな河合荘』OPテーマ、「いつかの、いくつかのきみとのせかい」のMusicVideoがフルで公開されました。

この曲は、これぞfhána!な、爽やかで泣ける曲になったと思います。
ビートルズ感、リヴァプール感、マンチェスター感を意識して作曲してます。
主にDメロ〜間奏で顕著ですね…!
ジョージ・ハリスンみたくスライド・ギターのソロも入ったりして。

この曲のタイトルでもあり、MVの中でtowanaが読んでいる本は、「僕らはみんな河合荘」の原作の4巻の表紙絵で、律が読んでいるあの本ですね。

という感じで映像は、、

海 + レコーディングセッション風景 + リリックビデオ

な、叙情感あふれるMusicVideoに仕上がりました。

海の近くのスタジオに大量の楽器や機材を持ち込んで撮影。
ひじょうに爽やかで地中海ロケ感ある映像のなかに、異様にマニアックかつリアリティのある機材たち…!

今回、衣装は自分たちでスタイリングしてます。
作業の合間に服屋まわって、何やかんや、全部衣装を揃えるのに2週間くらいかかったような。
そんな自然体のfhánaもお楽しみください。

 

ここで撮影の模様を写真で振り返ってみようと思います。

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なんと早朝4時に出発…眠い!



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スタジオにつく頃にはすっかり夜が明けました。



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海に行くつもりじゃなかった、って感じで、、海のすぐ近くです。



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屋上からの眺め。



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室内には機材をセッティング。沢山持ち込みました…。後ほど解説します。



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おもむろにお庭にテーブルを出して、、



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ランチタイム的な…



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チェスしてます。隣では歌ってます。



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爽やかなシーンなのですが、海を見つめながら「人生の終幕」について語らってましたね…



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歌うとわなっち。



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謎のポーズ



待機

待機するとわなっち



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早朝からスタートして夜遅くまで撮影は続きます。



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演奏シーンをチェックしてます。



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という感じでお疲れ様でした!



朝4時出発で家に帰り着いたのは深夜2時過ぎでした!

 

「いつかの、いくつかのきみとのせかい」

作詞:林英樹 作曲:佐藤純一 編曲:fhána

ミックス:佐藤純一

Music Video監督:福居英晃


 

■OMAKE ─機材紹介─

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<ラック>

ROLAND RE201 →言わずと知れたテープエコーの名機

RORAND SVC350 ×2 →クラフトワークもYMOも使ったボコーダーがなぜか2台

YAMAHA E1010 →アナログディレイ。YMO3種の神器の一つ。

ROLAND SBF325 →アナログフランジャー、フェイザー。YMO3種の神器の一つ。

ROLAND SEQ315 →グラフィックイコライザー

すべて80年代初期製のビンテージ機材です。ほぼYMOのワールドツアー時の機材。
SVC350を1台だけ最後の神器SDE320に入れ替えれば初期YMOライブの教授のサウンドが作れます。

<キーボード系>

僕こと佐藤の周りの機材は…↓

ROLAND EP30 →1974年製、世界初のベロシティ付き電子ピアノ。2004年〜2008年頃HASYMOで教授が使用。

YAMAHA DX7IIFD →今年30周年を迎えるDX7の後継機。1987年のNEO GEOツアーで教授が使用。
http://www.youtube.com/watch?v=xIn-n2ebENo ←必見!

KORG KROME
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/KROME/

KORG MS20mini
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/MS-20mini/

 

ケビン君の周りの機材は…↓

KORG RK100S →ムギちゃんショルキーの復刻版です。
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/rk_100s/

KORG KingKORG →かなり良い音するシンセです。
http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/KingKORG/

KORG padKONTROL

AKAI MPX8

AKAI MPC STUDIO
http://akai-pro.jp/mpcstudio/

novation K-STATION →けっこう便利で好きなシンセです。ケビン氏に貸してます…。

KAWAI グロッケン

 

<オーディオ系>

ORB Soleil →とっても現代的な真空管アンプです!
http://www.orb.co.jp/audio/soleil.html

AKG K812 →AKGの最高級ヘッドホンですね…
http://www.phileweb.com/review/article/201402/26/1099.html

YAMAHA NS-10M →一斉を風靡したスタジオモニタースピーカーのスタンダード。今や10Mをメインで使ってるところは少ないと思いますが、大きなミキサーと、白いコーンの10Mが置いてあると、古き良き往年感あって良いですね。

 

<ギター系>

Fender Jazzmaster (Custom) → 今回MV初登場。長く使ってる愛用ギターです。(by yuxuki)

Psychederhythm STANDARD-S → お馴染みサイケデリズム製の素敵ギター。録りのとき、アルペジオとかはこっちで弾いてました。(by yuxuki)

YAMAHA 12弦アコースティックギター

GUILD アコースティックギター

ROLAND JC-120 ギターアンプ → ギターはじめて以来、ずっとJCが好きです…(////)エフェクターの音がこれ以上なく素直に出る、とても良いアンプです。(by yuxuki)

・ペダル類
Xotic RC Booster
Human Gear FINE DS
Electro Harmonix SMALL CLONE
BOSS TR-2
LINE6 DL-4


他にもありますが、、思いついたら追記していこうと思います!

 

そんな感じで、シングルが4/30リリースです。
C/W曲は、fhánaが本気で作った本気のシューゲイザー。こちらはケビン君作曲です。
恒例のリミックスは、なんと、Galileo Galileiさんです。

お近くのCDショップ、アニメショップや、下記のオンラインショップにて、
是非、お早めにご予約をお願いいたします!

詳細コチラ
http://fhana.jp/blog/?p=1010

佐藤純一

こんばんは。佐藤です。

3月11日。

あの日、あの時から3年の月日が流れました。
今日、この日にfhána結成後、最初に作った楽曲「kotonoha breakdown」のミュージックビデオを公開します。

いまだ鮮明な記憶が残る3.11以降にインターネット上で起きた出来事をモチーフに制作されたこの楽曲は、本来持っているはずの言葉の意味や力が、意図した相手に伝わらず思わぬ相手に伝わって大きく広がったり、間違って伝わってしまったり、失われてしまうことの儚さを歌っています。

3月11日夜に、yuxukiくんが帰宅難民になって、うちに泊まりに来たこと、
不安な気持ちを少しでも和らげようと、みんなでSkypeに接続して一夜を語り明かしたこと、
陸前高田、気仙沼など被災地に実際に赴いたこと。
日常の自明性が崩れ去った、あの時の切実で切羽詰まった感情を思い出します。

震災後、SNS上では玉石混交の大量の情報が飛び交い、様々な立場の人々が全く理解し合わないまま互いに考えを主張し合っているような状況が続いていました。

しかし、fhánaのメンバーを結びつけたのもまたSNSでした。

そんな絶望と希望が入り混じった空気の中で作られたfhánaの最初の曲を、映像とともに今日この日に発表します。


監督は映像作家の大橋史さん。独創的なタイポグラフィによるモーショングラフィックスで素晴らしい映像に仕上げて下さいました。
MVに登場するfhánaメンバーやモブキャラのデザインは、fhánaの自主制作盤「New World Line」の付録日常漫画「ファナMENたちの日常」を描いてくれた、ゆずささんです。

また、最初にこの曲を作った時は、towanaはまだ正式メンバーではなく、トルネード竜巻の名嘉真祈子さんをゲストボーカルに招いて制作されたわけですが、今回の公開に合わせて、towanaによるボーカルも新録しました。


郵便空間に放たれたこの曲が、誤配の果てに希望の歌となることを願って。

佐藤純一 2014年 3月11日





“kotonoha breakdown”
作詞:林英樹 / 作曲:佐藤純一 / 編曲:fhána / Vocal:towana

Director/Animator: 大橋史 takashiohashi.com
Character designer: ゆずさ purplecentipede.tumblr.com

※このMVでは、オリジナル音源を短くエディットしたものを使用しています。

●YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_ya4MYUFEwA

●ニコニコ動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23069378

●vimeo
https://vimeo.com/88723505

佐藤純一


 佐藤です。あけましておめでとうございます!
 今年は、iTunesが選出する期待の新人にも選ばれたり、新年早々ウィッチクラフトワークスのOP主題歌が発売されるなど、すでに盛り上がっております。頑張りますので是非よろしくお願いいたします。

 というわけで、本日発売のfhána 3rdシングル「divine intervention」について。

 この曲は、表面的には速いBPMで四つ打ちの「分かりやすい」アツい曲ですが、実は、fhána史上もっとも深い曲になったんじゃないか、と思っています。
 今までのfhánaの曲も基本ドラマチックだし、緩急の展開が多いけど、今回は、1曲の中で夜の闇から、華やかな街の光、そして夜明け、と時間の流れを感じる作りになっています。つまり1曲の中で世界観が変わりつつも整合性をもって統合しようと試みました。その辺りにも注目して聴いていただければと!

 ウィッチクラフトワークスは、ヒロインで女の子である火々里さんが、主人公の男の子の多華宮くんを守るという、女の子が男の子を守るお話。でも多華宮くんも魔法を覚えて火々里さんを守りたいと思っています。

 「divine intervention」の歌詞では、一人称を「僕」として女性ボーカルであるtowanaが「僕は君を守りたい」と歌うことで、その両方の視点を表現しようとしてます。現実の僕たちの生活だって、大切な人同士ならお互いに守りたいと思っているのではないでしょうか。
(インタビューで僕もyuxuki君もケビン君も、女の子に守られたい!火々里さんに守られたい!ドゥフwって感じのこと言ってた気がしますが…笑)

 「divine intervention」というタイトルの意味は“神の介入”。この曲は「自分は自由だと思っていたが、実は神の意志や運命みたいなものに動かされていた、ということに気づき、そこから本当の自分や自由を獲得する」という、<再帰性>と<自明性への依存からの解放>がテーマになっていると感じます。(※作詞は僕ではなくて林英樹くんですし、解釈は人それぞれです)

 ウィッチクラフトワークスの作中で、火々里さんが、魔法の修行をしたいと訴える多華宮くんに、それよりもテストの予習をちゃんとした?と返す場面があります。私が守っている世界はそういう「普通」の世界なんだって。同じ心配をするなら魔法のことよりもテスト勉強みたいな普通の心配をしてほしいと。

 物語の世界だけでなく現実の世界も、当たり前の日常というのは、実は、薄氷一枚の危ういバランスの上で奇跡的に成り立っています。加えて、社会が不安定化してる今は、いつその日常が崩れ去るとも分からない。そのことに気づいて、今日も明日も当たり前の日常が続くんだろう、という自明性への依存から解き放たれることが、特に重要になってくると思います。

 当たり前だと思っていた日常が、実は当たり前じゃないということに気づき、その上で日常に帰ってくるという再帰性。それは同じ日常でも以前とは違うバージョンアップした日常になっているはず。そうして自明性への依存から解放されると、普段の日常の中に奇跡を見いだすことが可能になります。

 新曲「divine intervention」を聴いてくれた人が、そのことを意識するようになってくれたら、毎日が輝き出して日々がもっと大切なものになるんじゃないのかなと思います。

 そして!カップリング曲「innocent field」は、アナログシンセをふんだんに投入した80’sサウンドに、高橋幸宏さんなどでもおなじみの伝説級のサックスプレイヤー矢口博康さんを向かえ、さらにFLEET以来、僕も久々ちゃんと歌っているという、男女ツインボーカル曲です。また、「divine intervention」含め、今まで発表されているfhánaの曲は、すべて僕が作曲しているのですが、「innocent field」は初のyuxukiくん作曲。その辺りも聴き所なのではないかと!

 さらに!仙台在住の兄のTakachenCo.と東京在住の弟のC.Sayidによる兄弟ユニット、The LASTTRAKさんによる超カッコいいドラムンな「divine intervention」のリミックスも収録しております!DJの方、是非クラブとかでかけて頂ければ幸いです!

 という感じで、本日発売日のfhána 3rdシングル「divine intervention」を宜しくお願いします。

佐藤

– – – – – – – – – –

●「divine intervention」Music Video



<収録曲>
1. divine intervention
作詞:林 英樹 作曲:佐藤純一 編曲:fhana ストリングス・アレンジ:川本 新
2. innocent field
作詞:林 英樹 作曲:yuxuki waga 編曲:fhana
3. divine intervention (The LASTTRAK “Firestarter” Remix)
作詞:林 英樹 作曲:佐藤純一 編曲:The LASTTRAK
4. divine intervention – Instrumental –
5. innocent field – Instrumental –

●オンラインショップ
Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/dp/B00GO5I9GW/
アニメイト http://www.animate-onlineshop.jp/pd/1238086/
とらのあな https://www.toranoana.jp/mailorder/article/21/0006/54/27/210006542772.html
TOWER RECORDS http://tower.jp/item/3344483/
HMV http://www.hmv.co.jp/product/detail/5605801
セブンネット http://www.7netshopping.jp/s/NWDPzE

佐藤純一

てれってってれ〜♪
ブログではお久しぶりです。佐藤です。

突然ですが、fhánaの新しいアーティスト写真が公開されました!

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クリックで拡大



撮影は、新津保建秀さんです。

僕は新津保さんの写真が大好きで、以前から是非写真を撮って頂きたいと思っていたのですが、ついに夢が実現しました。
期待に違わぬ、素晴らしい光と空気感の写真です。

2011年の震災直後には、新津保建秀さんや津田大介さんや東浩紀さんらと一緒に、何故か僕もくっついて陸前高田や気仙沼市に行ったこともありました…。

個人的な話ですが、2010年頃から時間の流れが加速しているように感じます。
以前のバンドのアルバムをリリースしたり、初めてボーカロイドの楽曲を投稿してみたり、fhánaのメンバーたちと知り合ったり、同人でアルバムを作ったり、リミックスや楽曲を提供したり。
そうかと思えば急にアニメEDでfhánaのメジャーデビューが決まったり、そのレコーディング中に、次のアニメの今度はOPテーマを担当することが決まったり。

この三年間、あっという間です。この先の動きもどんどん決まっています。
駆け抜ける青春です。

僕はfhánaの中では最年長なのですが、こういう体験がもう一度出来ていることを幸せだと感じています。

そして、現在公開中のTVアニメ「ぎんぎつね」OP主題歌でfhánaの2ndシングル「tiny lamp」のMVの撮影のときの写真をなんとなく載せておきます。

こんな広いスタジオで撮影しました。セットを組む前の状態



 

撮影中の様子



とわなっち



 

yuxuki waga氏とkevin LUCK mitsunaga氏



 

頑張って演奏してます



 

こんな大きなLEDパネルの前で演奏しました



 

撮影後の記念撮影。一番右が監督の福居英晃さん、一番左がCGの千合洋輔さん



そして、完成したMVのオフラインチェックの時の様子。

MV視聴前



MV視聴後



という感じで、10月23日にいよいよ「tiny lamp」のシングルCDが発売されます。
カップリング曲も泣けるエレクトロニカが出来ました。
さらに、fu_mouさんによる超エモいRemixも収録されております。

前作「ケセラセラ」の発売直後は、Amazonやネットでも、タワレコやアニメイトなど実店鋪でも在庫切れが続出し、しばらく入手困難になってしまいましたので、今回「tiny lamp」は是非、ご予約して頂ければと思います!

Amazon→ http://www.amazon.co.jp/tiny-lamp-fhana/dp/B00ENJVGHK

という感じで、今後とも宜しくお願いします。

佐藤純一

 

 

 2013年、6月15日の朝、fhánaの四人とマネージャーの木戸氏は京都へ向けて出発した。

 

 京都・南座で催される、アニメ「有頂天家族」のイベントを見るためだ。fhánaはこの作品のエンディング・テーマ「ケセラセラ」を担当している。

 

 京都へ向かう新幹線の中では、僕ことfhánaのリーダーの佐藤純一と、ギターのyuxukiと、木戸氏の三人でLINEバブルに熱中したり、ボーカルのtowanaがお土産屋の位置に大量に印を付けた地図を念入りに確認したり、PCから色々な音を出す担当のケビンがAmazonでのショッピングについて熱弁をふるったり、品川駅で買ったお弁当を食べたり、思い思いのときを過ごした。

 

 しかし、このとき、towanaはまだ知らなかった。ある計画が進行していることを…。

 

 

LINEバブルに興じる三人とケビン

LINEバブルに興じる三人とケビン



 

 

 京都に到着すると、fhánaの四人はお土産を手に入れる為、雨の中忙しく動き回った。ちなみにこの間、木戸氏は別行動をしていた。表向きの理由は、”京都でちょっと人と会う”、ということだが、むろん本当の理由は他にある。

 

 towanaが行きたいと希望した化粧品店、和菓子屋などを巡り、僕はその道中、何故か中古カメラ屋で、RICOH GX100のフルセットを購入したりした。

(僕はGR DIGITAL2とHD動画も撮影出来るCANNONのEOSを持っていたが、EOSは故障中で、GRにいたってはどこかで無くしてしまっていた。だからずっとコンデジが欲しかったのだ。GX100はもうけっこう古いカメラだが、機能的にはまだまだ使える。)

 

 ひと通りお土産屋巡りを終え、僕たちはホテルへ向かった。どういうわけかケビンのテンションが低く口数も減っていたが、これも演技で計画のための布石だ。

 

 

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四条大橋にて


 

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老舗喫茶店”ソワレ”で休憩。青い照明が趣深い。


 

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腐れサブカル大学生・ケビン



 

 

 ホテルに到着すると、すでに木戸氏が待っていた。フロントでカードキーを受け取り、それぞれ部屋に荷物を置きに向かう。その裏で、towanaを除いた四人は、LINEで入念に手筈を確認していた。いよいよ計画決行のときだ。

 

 その計画とは、こういうものだ。ブログに書くには生々しい内容なので、少々ぼかしておく。

 

 6月17日がtowanaの誕生日なので、ホテルで誕生祝いを行う。ついては以下の脚本にしたがって、towanaにサプライズを仕掛ける。

 

「ケビンが、とある粗相を働き、そのことが通報され、つい先程、ケビンの実家とfhánaの所属事務所に警察から連絡が入り、ケビンは出頭しなければならなくなってしまった。今後のことはこれから協議するが、おそらく、有頂天家族のエンディング・テーマのシングルが発売される前に、ケビンはfhánaを脱退することになるだろう。」

 

 縁起でもない話だが、このような設定のもと、まずは木戸氏が「大事な話がある」と、towanaを電話で呼び出し、ケビン出頭および脱退の話しを告げる。そしてケビンが直接謝罪をしたいということで、木戸氏はtowanaを伴ってケビンの部屋へ向かう。ケビンの部屋では、トイレの中に、ケーキを持った僕と、クラッカーを持ったyuxukiが隠れている。ケーキは木戸氏が別行動時に購入しておく。そしてケビンが一芝居打った後、僕とyuxukiはハッピーバースデーと言いながらトイレから出る、という手筈だ。

 

 果たして、towanaが木戸氏に伴われて、ケビンの部屋にやって来た。ケビンは憔悴しきった顔で、微かに震え、今にも泣き出しそうな様子だ。towanaは木戸氏からの説明を完全に信じ込んでおり、深刻な表情をしている。

 

 ケビンが顔をピクピクさせながら謝罪を始めた。

 

「あの……こんなことになってしまって本当に……すみません、上手く喋れなくて……」

 

 トイレに隠れている僕とyuxukiは、笑いを堪えるのに必死だ。間近でケビンの話を聞いている木戸氏の苦労が忍ばれる。何も知らないtowanaだけは、真剣な眼差しでケビンの言葉に耳を傾けていた。

 

 泣きそうになりながらケビンが続ける。

 

「すみません………上手く喋れないんですが、ちゃんと言います………………………………………………………ハッピーバースデー」

 

 その瞬間、トイレのドアを開け放ち、yuxukiがクラッカーを鳴らし、木戸氏とケビンも忍ばせていたクラッカーを鳴らし、僕はケーキを持って部屋に踊り出た。

 あまりにも驚いてtowanaが言葉を失っているなか、ハッピーバースデートゥーユーと、合唱が始まる。歌い終わる頃には、towanaは笑いと安堵の表情の中に涙を浮かべていた。

 

 そしてtowanaは拗ねたような口調で言った。

 

「もーーー……4人でデビュー出来て本当に良かったね……ありがとうございますぅ……」

 

 

 かくして、とわなっち誕生日サプライズ計画は、大成功のうちに幕を閉じたのだった。

 

 

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そしてケビン、この顔である

そしてケビン、この顔である


 

 

 無事計画を遂行し、満足感に包まれながらホテルを後にた僕たちは、八坂神社を訪れたり、恋人たちが均一の間隔で川沿いに並んで座るという、鴨川沿いを散歩したりして過ごした。

 

 このときケビンは八坂神社で縁結びの神に千円ほど投資をしたという。千円の元本保証はないが、後にすごい御利益が発動するかもしれない。

 

 

八坂神社にて

八坂神社にて


 

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撮ってるところを撮っている


 

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某アニメの聖地の楽器屋にも来た


 

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鴨川沿い。本当に均一の間隔でカップルたちが座っている。


 

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熱心に写真を撮るtowana


 

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 夕暮れ時の京都の美しさに目を奪われる。次第に明かりが灯っていく街路を抜けて、僕たちは「モリタ屋四条猪熊本店」に向かった。

 

 

 モリタ屋では、美術作家の大槻香奈さん、謎多きフィクサー・荒木悟氏らとともに、すき焼きを食した。狸鍋ではない。空腹具合も最高のタイミングで、とろけるような霜降り肉をもくもくと頬張り、皆自然と顔がニヤけていた。そんな中、ケビンが得意の話術で場を盛り上げる。

 

 

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 すっかり満腹になった僕たちは、ホテルに戻り、ケビン以外の四人でyuxukiの部屋でトランプに興じた。ケビンは話しすぎて疲れたのか部屋に戻るなり爆睡してしまい、そのまま朝まで目覚めることはなかった。

 トランプはババ抜きの駆け引きで多いに盛り上がった。残りカードが数枚になってから一枚だけ突出させてカードを持ったり、カード三枚を縦一列に並べて持って引かせたりするなど、謎のカードの持ち方を次々と考案し、最終的には残り二枚になったカードのうち一枚をベッドの端に置き、もう一枚を誰かの膝の上に置いて引かせるなど、もはやエスカレートし過ぎて意味不明の様相を呈していた。こうして京都の夜は更けて行った。

 

HMOトランプ

HMOトランプ



 

 

 翌朝、僕たちはホテルに隣接した喫茶店コメダで朝食を取った。

 

 

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京都の朝は何故かコメダで始まる

 

 昨日とはうって変わって晴天の中、レーベルであるL社の佐藤氏(正確にはI社)と合流し、towana希望のお土産屋の金平糖店に寄ったり、鴨川デルタに立ち寄ったりしつつ、一路、下鴨神社を目指した。fhánaのシングルのヒット祈願の為だ。むろん、有頂天家族の聖地でもある。

 

 やたらとおっとりとして動作も喋りも遅い巫女さんによる受付を済ませ、神主さんに祈願をして頂いた。祈願が終わったあと、神主さんから、「ケセラセラっていうのはリバイバルですか!新作ですか!」と声をかけられた。

 towanaが「新作です」と答えると、「そうですか!なるようになるさ〜って意味ですからねえ。上手く行くと良いですねえ!」とお言葉を頂いた。

 ちなみに、一緒に祈願して頂いていた親子含め、この場に”佐藤”が五人はいたという。

 

 

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鴨川にて


 

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下鴨神社



 

 

 下鴨神社を後にした僕たちは、L社佐藤氏のアテンドのもと、先斗町にある「佐曽羅 EAST」のニ階を貸切状態で鴨川を眺めつつランチコースを頂くなど、新人アーティストには贅沢過ぎる時間をすごした。

 L社佐藤氏は、「ケビンくん、美味しいもの食べれて良かったな〜っなんて思ってるだろうけど、元は取らさせて頂くつもりなんで~、結果出して下さいね〜」などと冗談交じりに仰っていたが身の引き締まる思いだ。

 

 

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佐曽羅 EASTの窓際で、みんなで鴨川を見つめるfhánaチーム。yuxukiの首が異様に長い


 

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先斗町にて


 

南座

南座


 

 

 そしていよいよ、有頂天家族のイベントが行われる南座へ向かう。

 

 

 

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 南座は満席で、お客さんのほとんどが女性だ。舞台の下から矢三郎役の櫻井孝宏さんと矢一郎役の諏訪部順一さんがセリで上がって来ると、会場は物凄い歓声というか悲鳴に包まれた。

 矢二郎役の吉野裕行さん、弁天役の能登麻美子さん、矢四郎役の中原麻衣さんも登場してトークが盛り上がり、後半は原作の森見登美彦さん、監督の吉原正行さん、P.A.WORKS代表の堀川憲司さんのトークを興味深く拝聴させて頂いた。皆、浴衣姿が決まっていた。

 

 このイベントで先行上映された第一話は本当に素晴らしく、小説で読んだ世界が鮮やかに色づき、キャラクターたちが動き回り、しゃべりまくり、大変感動した。鴨川沿いや下鴨神社など、つい昨日今日に立ち寄った場所が登場しているのも感慨深い。そして最後には、fhánaが作ったエンディング・テーマ曲「ケセラセラ」が流れ、感無量だった。

 

 

 イベントが大盛況のうちに幕を閉じ、僕たちは喫茶店「カトレヤ」でクリームソーダを飲んで休憩したり、「よーじや本店」でお土産を買ったりしつつ時間を過ごし、打ち上げ会場である、四条大橋西詰「東華菜館」の宴会場へ向かった。

 東華菜館は鴨川を挟んで南座の向かいにあり、有頂天家族では弁天が南座の屋根の上で赤玉先生に会ったあと、この東華菜館の屋上に飛び移る。

 

東華菜館の宴会場の窓から見える南座

東華菜館の宴会場の窓から見える南座


 

 ワイワイと賑やかな打ち上げ会場では、森見登美彦さんを始め、吉原監督、堀川代表、櫻井孝宏さん、諏訪部順一さん、吉野裕行さん、中原麻衣さん、能登麻美子さん、OPのmilktubさんらとご挨拶させて頂いた。

 

 森見さんは独特な空気を纏っていて、こんなことを言って恐縮なのだが僕たちfhánaと同じ系統の匂いを感じた。fhánaは基本的にシャイなのであまり話が盛り上がったというわけではなかったが、なにか心が通じ合ったような感じがした。

 

「fhánaは何だか良いですねえ。謎の四人って感じがしますねえ」森見さんからこんなお言葉も頂いた。

 

 櫻井さんは、なんと、僕が以前FLEETというユニットでエンディング・テーマを担当したアニメ「イノセント・ヴィーナス」にも出演しており、ご一緒するのは二度目だということが判明した。これも何かのご縁なのだろう。

 中原さんは、fhána結成の切っ掛けとなった作品「CLANNAD」のメインヒロインの渚役であり、能登さんは、同じくCLANNADのことみ役でもある。これには一同舞い上がり、とくにケビンが感無量といった様子で積極果敢に会話を試みていた。縁結びの神に投資した千円の御利益がここで発揮されたのかもしれない。

 

 この御目出度い打ち上げの席で、突如、僕もスピーチをすることになった。

「じゃあ、佐藤さん、このあと挨拶お願いしますね!」などと突然言われて、気が動転しそうになったが、打ち上げ出席者の方々は皆とても優しく、僕の拙いスピーチを、温かな雰囲気で多いに盛り上げてくださった。

 

 

 無事スピーチも終わり、気がつけばすっかり日も暮れて宴もたけなわだが、帰りの新幹線の時間が近づいていた。まだ賑やかな会場を後にして、僕たちは慌ただしくタクシーに乗り込んだ。

 南座のイベントと東華菜館の打ち上げの高揚感を胸に抱きながら、だけど僕たちはあまり言葉を交わさず、静かにシートにもたれていた。窓から外を眺めると京都の町の光が艶やかに輝いていた。

 

 

 僕はスピーチの中で、「有頂天家族の家族のように、ぜひ皆様と家族のような絆を築いて行きたい」という話をした。

 fhánaはもともと、メンバー全員がCLANNADという作品のファンであることが切っ掛けで結成された。CLANNADの重要なテーマは家族で、エンディング・テーマ曲は「だんご大家族」という名曲だ。そういういきさつで結成されたfhánaのデビュー曲が、やはり家族の絆が描かれた作品である「有頂天家族」のエンディング・テーマ曲だということに、不思議な縁を感じずにはいられない。

 有頂天家族の下鴨家の狸たちとその仲間たちは、いっけん、バラバラな性格で好き勝手に生きているように見えるが、実は強固な絆で結ばれている。fhánaもそうでありたいし、fhánaに関わってくれる全ての人たちとそういう絆を築いて行きたいと思っている。一個人としてもそういうふうに生きて行れば良いなと思う。

 

 

 そんなことを考えながら周りを見渡すと、towanaも、ケビンも、yuxukiも、木戸氏も、いつの間にか皆眠り込んでいた。僕もさすがに眠気が回ってきた。そうして眠りに落ちた僕たちを乗せて、新幹線は東京へと帰っていった。

 

 

 

 

 「有頂天家族」と、fhánaによるエンディング・テーマ「ケセラセラ」が沢山の人たちから愛されることを祈って。

 

 

2013年6月19日 佐藤純一

 

 

 

 

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TVアニメ 有頂天家族 オフィシャルサイト

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佐藤純一