fhána blog
2019/06/04

アニサマ2019テーマソング「CROSSING STORIES」MV公開!|佐藤



ものすごく久し振りにブログを書きます。佐藤です。

作曲・編曲を担当しましたアニメロサマーライブ2019 -STORY-のテーマソング「CROSSING STORIES」のミュージックビデオが公開されました!

実は今回、作曲編曲だけでなく、プランナーとしてもミュージックビデオに関わらせていただきました。

楽曲に関する打ち合わせの中で、MVに歌唱参加アーティストに集まってもらうのは様々な条件的にとても難しいという状況の中、それならば今回のは女優さんをキャスティングして物語仕立ての映像作品にしたら良いのではないか?ということ、具体的なビジュアルイメージ、大まかなシナリオ案を提案させていただきました。

そしていつもfhánaのMVを作ってくれている映像制作会社プロデューサー石崎さんと、福居英晃監督を齋藤Pさんに紹介して、アイデアを出し合い、詳細な内容を詰めて行きました。

さらには出演してくれる女優さんや、ストリングス隊のキャスティングにも色々な人を紹介したり繋いだりと奔走して、あれ?僕って何屋さんだっけ?状態に笑。

映画「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスのように、広いホールにポツンと佇む本棚。
現実世界で本を読む少女と、物語の主人公の少女が平行世界のように行き来する幻想的で美しい映像譚です。

第40回ホリプロスカウトキャラバンのグランプリに輝いた木下彩音さんの凛としつつもピュアな美しさ。

福居監督の構成力と映像美。

そしてレコーディングに参加したアーティストの皆さんの歌の力。

全ての人たちの相乗効果で、今までにない素晴らしいMVになったと思います。

そして柔軟な発想力と大胆な行動力で現場を引っ張り、まとめ上げていく、齋藤P。
今回そのプロデュース力を間近で見ることが出来て、僕自身とても貴重な経験が出来ました。
齋藤Pさんとの対談インタビューも、アニサマ2019のパンフレットに収録されますので、こちらも是非チェックいただけたら嬉しいです。

◇◇◇

楽曲の話。
fhánaはデビュー以来ずっとアニサマに出演させていただいているので、今回のオファーをいただいて本当に驚き、そして嬉しかったです。
だからこそ、恩返しの思いも込めて作曲に取り掛かりました。

また「STORY」というテーマも僕から提案させていただきました。
齋藤Pが考えていた2019年の「アニサマ」のテーマが、まずは文章としてあって、それを一言のワードに落とし込むとしたら、「STORY」が最適だと思ったからです。
今年1月にリリースされたfhánaのベストアルバムのタイトルも「STORIES」だし、「物語」はfhánaの楽曲や活動にも通底しているテーマでもあります。

そしてアニサマはまさに、高い物語性を持った音楽フェスです。
15年を通しての物語、アニソンシーンの物語、出演アーティストそれぞれの物語、スタッフやファンの一人一人の物語。
そんなたくさんの物語たちが、アニサマという舞台で交差する。そんな一瞬の奇跡を歌った曲です。

「CROSSING STORIES」の音楽性としては、オファーをいただいてすぐに、壮大な感動系の曲で、普通のバラードではなくリズムを感じられて、尚且、J-ROCKっぽさがあるような曲というアイデアが湧いてきました。
「アニサマ」というアニソンの一番大きなフェスのテーマソングに、これまでとは違ったコンテクストの曲調を入れてみたら面白いんじゃないか?と。

アニサマ15周年ということで、アニサマバンドの皆様全員に演奏に参加していただいています。
さらに、いつもfhánaや提供楽曲のレコーディングでお世話になっている真部裕さんのストリングス隊に参加していただきました。

また、歌詞や歌い分けも齋藤PとGoogleスプレットシートを共有して、夜中に電話で相談しながらリアルタイムで調整。
齋藤Pがこれまでの「アニサマ」の流れや物語を踏まえた大きな視点で、僕は声質やメロディなどの視点から、一緒にブラッシュアップしていきました。
そうやって繊密に考え抜かれた歌い分けにも是非注目してください。

楽器も録って、歌割りも決まって、いよいよボーカルレコーディング。
アニソンシーンでも最高峰のアーティストの皆さんが、連日入れ替わり立ち替わりスタジオにやって来て、次々と歌唱していく過程は圧巻。
こちらも齋藤Pと一緒にディレクションしたのですが、普段はなかなか出来ないエキサイティングな体験でもありました。
また、連続してたくさんのアーティストの歌を録ったからこそ初めて見えてくる、アーティストそれぞれに違った独自の才能の輝きを見ることが出来た気がします。

ミックスはビクタースタジオの高須寛光さんにお願いしました。
高須さんのミックスは、「神」です(笑)。
たくさんの作家やアーティストが信頼する最高の音作り。
とてもリッチでゴージャスで、普遍的な音としてまとまったと思います。

さらにマスタリングはfhánaでもおなじみ、益子樹さん。
最後の仕上げをしていただきました。

こうやって長い時間をかけて作り上げてきた「CROSSING STORIES」。
たくさん聴いていただけたら嬉しいです。
そしてアニサマ本番のステージで、出演アーティスト、ファンの皆さん、全員で一緒に歌うのが本当に楽しみです。

今年のfhánaは8月30日(金)に出演します。
fhánaにとっても特別なステージになると思うので、ふぁなみりーのみんなも是非、参加してください。お待ちしています。

◇◇◇

MV撮影やレコーディング時の写真たち(の一部)。

木下彩音さん、STAND UP! ORCHESTRAメンバーから金子昌憲さん、河邊佑里さん、渡辺あゆみさん、山崎太陽さん、そして齋藤Pと。
木下彩音さん
撮影現場の様子。
ボーカルRECの合間に描いたMVのビジュアルイメージのメモ。
MVにも登場する「STORY」の本にサイン。このあと出演者の皆さまのサインが追加されていくとのことです。
真部裕ストリングスレコーディング。この時期週一くらいで真部さんとレコーディングしていた笑
譜面やメモたち
アニサマバンドと齋藤Pさん
最後にみんなでクラップを録りました…笑
伊藤美来さん。今回もみっくはピュアでフレッシュなヒーリングボイスでした!
石原夏織さん。凛として透明感溢れる歌声!
2017年のテーマソングを作ったZAQさん。バトンを引き継がせていただきました…!
大橋彩香さん。大橋ちゃんはDメロの出だしをめちゃめちゃエモく歌い上げてくれました!
スピラスピカの幹葉はアニサマRECでも元気爆発しておりました笑
三森すずこさん。ナチュラルでスウィートな美声!
高垣彩陽さん。アニサマ2016では『Komm, süsser Tod~甘き死よ、来たれ』でもコラボさせていただきました。
戸松遥さん。スフィアの皆さんが歌うパートは完璧に感動的です。
大石昌良さん。さすがの歌唱力!
畠中祐くんの歌声はとてもソウルフルです。
RIRIKO氏にもChorusで参加していただきました!
齋藤Pと毛利泰士さん。毛利さんはC/Wの「ONENESS (15th Stories)」の編曲もしております。
ノリノリでミックスする高須さん。
そして考えに考え抜かれたドラマチックな歌い分け!この歌い分けに込められた物語や意味を想像しながら曲を聴いてみてください。

CROSSING STORIES

作詞:林英樹
作曲・編曲:佐藤純一(fhána)

歌:
亜咲花、石原夏織、伊藤美来、オーイシマサヨシ、
大橋彩香、ZAQ、JUNNA、鈴木このみ、
スフィア、TRUE、towana(fhána)、畠中祐、
幹葉(スピラ・スピカ)、三森すずこ

演奏:
アニサマバンド(松尾洋一、山崎淳、村上聖、今井隼、山内masshoi優、毛利泰士) & 真部裕ストリングス
& RIRIKO(Chorus)

Mixing:高須寛光 at VICTOR STUDIO
Mastering:益子樹 at Float

MUSIC VIDEO:
CAST:木下彩音
監督:福居英晃

発売:アニメイト、ゲーマーズの各店舗・オンライン限定にて発売中
価格:¥700+税
品番:MVC-0047
配信:ANiUTa、animelo mixにて配信中

https://anisama.tv/

佐藤純一