fhána blog
2015/04/07

意識とはなんなのか、心とはなんなのか

佐藤です。
時間が空くと、よく映画を見ます。
ここ1ヶ月ほどで見た映画は、

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
ディオールと私
華麗なるギャツビー
007 カジノ・ロワイヤル
007 慰めの報酬
007 スカイフォール
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
E.T.

など。
映画を見ると気分がリフレッシュされるのと同時に、
さまざまな気付きがあり、曲想を得るのに活かされます。

で、「イミテーション・ゲーム」がすごく面白かったです。

実話をもとにした映画で、第2次世界大戦中、
ドイツ軍の絶対解読不可能と言われた暗号を解読し、
人知れず戦争を勝利へと導きながらも、その事実を隠蔽され、
歴史の闇に葬られていた、天才数学者アラン・チューリングの物語。

このアラン・チューリングがどうやって暗号を解読したかというと、
暗号解読の為の機械を開発して、機械に解読をさせるという手法。
そしてその機械やその研究こそが、今日のコンピューターの基礎となり、
A.I.(人工知能)の研究の礎となったのでした。


後にアランは、機械に知性があるかどうかを判定するために、
チューリング・テストを考案した。

人間の判定者が、隔離された別の部屋の機械にテキストで語りかけ、
機械がテキストで応答する。
判定者が、相手が機械か人間か区別がつかなかった場合、
この機械には知性がある、ということになるというもの。

つまり、心があるのか、意識とはなんなのか、
という抽象的で複雑な問題ではなく、
相手がそれらしい応答すれば、相手に知性がある、と判断する。

僕たちが、自分以外の人間にも知性や意識があると思えるのは、
相手が、それらしい反応を返してくるからにすぎない。
であれば、相手が機械でも人間でも同じこと。
アランはこのようにシンプルに考えた。


意識とはなんなのか、心とはなんなのか。
機械に心は宿るのか、人間と機械の違いはなんなのか。
人間の心も、脳内の電気信号にすぎず、機械と変わらないのではないか?

僕はこういうテーマが大好きです。

だから、長門有希や綾波レイのようなキャラクターに惹かれるんだと思う。
彼女たちは機械ではないが、ふつうの人間ではなく、
機械やプログラムのように造られた存在だ。
そんな彼女たちに、心はあるのか。感情はあるのか。

2001年宇宙の旅のHAL、ブレードランナーのレプリカント。
人工知能を持ったキャラクターが描かれる物語は哲学的で面白い。

シュタインズ・ゲートのシナリオライターである林直孝さんが脚本のアニメ、
「プラスティック・メモリーズ」もこのような俎上に乗る作品だと思う。


そんなわけで「イミテーション・ゲーム」と、
今季アニメなら「プラスティック・メモリーズ」と「長門有希ちゃんの消失」要チェックです。

とうとつに、終わりだよ〜(◯・▽・◯)


アラン・チューリングとは何者か? 映画『イミテーション・ゲーム』徹底解読 « WIRED.jp
http://wired.jp/special/2015/imitationgame/01/

TVアニメ「プラスティック・メモリーズ」オフィシャルサイト
http://www.plastic-memories.jp/

TVアニメ「長門有希ちゃんの消失」オフィシャルサイト
http://www.yukichan-anime.com/



そういえばこの1週間で3曲デモを作りました。。

佐藤純一