こんにちは。佐藤です。
fhána3度目のワンマンツアー、「Looking for the World Atlas Tour 2017」の最中、昨日、4月26日に、11枚目のシングルにしてTVアニメ「有頂天家族2」ED主題歌『ムーンリバー』が発売された。
このシングルは、fhánaの再スタート、<再生>の象徴でもある。
『ムーンリバー』は、デビュー曲『ケセラセラ』に続いて、TVアニメ「有頂天家族」のED主題歌だ。
「有頂天家族2」では、1期では完璧な女性だった弁天が、傷つき、苦悩する。
この曲は、そんな苦悩と、<再生>へと向かう希望を歌っている。
fhánaは「有頂天家族」のED主題歌でデビューしてから、沢山のシングルと2枚のアルバムを作り、2回のツアーに出て、その間、アニサマ、リスアニ!ライブなど沢山のイベントにも出演させていただいた。活動的には、“一周回った”感じだった。
そこで、再び「有頂天家族」のEDを担当させていただくことになって、新しいfhánaを見せるためにも、yuxukiくんが作曲することに意味があった。
また、ツアーパンフレットを読んでくれた人はご存知のとおり、towanaも大きな苦難を乗り越え、前作の『青空のラプソディ』で見事に<再生>した。(むしろパワーアップした)
そんなfhána全体の<再生>の物語を表現した楽曲が今回のc/w曲『Rebuilt world』(世界の再建)だ。
作詞の林くんは、『Rebuilt world』の作詞中、6年前の震災のときの空気を思い出したと語っていた。
2011年3月11日、帰宅難民になってしまったyuxukiくんが近くの僕の家に泊まりにきて、親しい人たちでSkype上に集まって夜を過ごした。また人々が錯綜する情報に翻弄され、SNS上で論争を繰り広げた様子は、fhánaの初音源である『kotonoha breakdown』へと繋がった。
あの頃、僕たちを取り巻く世界全体が、深い悲しみに包まれ、そしてそこから<再生>へと向かった行った。
その空気感は、fhána結成にも深く関わっている。
─あなたに会いにいきたいよ 神様見つからないうち
終わりと始まりのループ いつしか花が咲きはじめ─
この歌詞には、再生への希望と祈りが込められている。
そして(ここでネタバラシというか宣言をするが)実は今回のツアーのセットリストは、
まさにこの『Rebuilt world』からスタートする。
2ndアルバム「What a Wonderful World Line」は、人間や世界に対するある種の諦めからスタートして、それでも希望を見出そうというプロセスが描かれたアルバムだった。
そして、『calling』でfhanaの<使命>とは良い音楽を作り、届けていくことだと改めて気づき、続く『青空のラプソディ』では、楽しさとともに、違う者同士が共に過ごすことの尊さを歌い、歌うだけじゃなくて踊り、今まで以上に沢山の人たちにfhánaの音楽を届けることができた。
そして向かえたのが、「Looking for the World Atlas Tour 2017」と『ムーンリバー』『Rebuilt world』だ。
fhánaとみんなが、再び始まり、<再生>するときだ。
様々な世界線をこのツアーによって束ね、
新しい冒険に出るための地図を、みんなで見つけられたらと思う。
fhána「Looking for the World Atlas Tour 2017」
●4月14日(金) 北海道・cube garden (了)
●4月22日(土) 愛知・Electric Lady Land (了)
●4月28日(金) 福岡・DRUM Be-1
●5月6日(土) 大阪・なんばHatch
●5月12日(金) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
詳細: http://fhana.jp/blog/?p=3348
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